カフェインレス・低カフェイン茶


カフェインは植物に含まれる塩基性化合物であるアルカロイドの一種で、コーヒーや紅茶、緑茶、カカオ・チョコレートなどに含まれています。

カフェインの作用

カフェインは植物に含まれる塩基性化合物であるアルカロイドの一種で、コーヒーや紅茶、緑茶、カカオ・チョコレートなどに含まれています。
カフェインの作用 カフェインはコーヒーや茶葉に含まれる天然の成分で、眠気の元となるアデノシンの働きを阻害するため、カフェインを取ると眠気を感じ取りにくくなったり、集中力が上がるなどの覚醒作用があります。
またアデノシンは脳へ疲労を伝達する働きをするため、カフェインを取ることで疲労を感じにくくなります。

また代謝促進、脂肪細胞燃焼を促進します。 スポーツをする前にカフェインを取ると、疲れを感じにくくするとともに効率的な代謝・脂肪燃焼が期待できます。



ただし過剰摂取をするとめまい、心拍数の増加、興奮、不安、 震え、不眠症などの症状がでる場合があります。
また英国食品基準庁(FSA)では、妊婦がカフェインを取り過ぎることにより、出生時に低体重となるなど健康リスクが高くなる可能性があるとされています。

カフェインを取ると寝付きが悪くなる、胃が荒れる(カフェインは胃酸を分泌させるため空腹時に飲むと胃が荒れることがあります)、妊娠中、お子様が飲むなどで
カフェインを気にされる方も多いのではないかと思います。
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1日のカフェイン摂取量の目安 /

では1日のカフェイン摂取量の上限値はどのぐらいなのでしょうか?
厚生労働省では海外の調査機関:(世界保健機関(WHO)や欧州食品安全機関(FES)など)の基準値をもとに、以下のような上限量を公開しています。

 \ POINT /
カフェイン上限値

健康な成人:400mg/1日あたり
妊婦: 200〜300mg/1日あたり

食品に含まれるカフェイン量は、文部科学省の「日本食品標準成分表」で公開されています。
コーヒーよりは少ないですが、煎茶でコーヒーの3分の1とお茶にもカフェインが含まれています。

【コーヒー、お茶を抽出した液体のカフェイン含有量と杯数】

  成人 妊婦
煎茶 20mg/100ml 11杯 6杯
釜炒り茶 10mg/100ml 22杯 11杯
ほうじ茶 20mg/100ml 11杯 6杯
紅茶 30mg/100ml 7杯 4杯
烏龍茶 20mg/100ml 11杯 6杯
コーヒー 60mg/100ml 4杯 2杯
  • 文部科学省「日本食品標準成分表」より飲料に含まれるカフェイン量180mlを1杯あたりの量として杯数を換算
  • 「日本食品標準成分表」では世の中に数多ある商品のうち、 どのコーヒー、どのお茶をサンプルとして調査をしたかは公表されていません。商品によって含有量は変わりますので、目安としてお考えください。
  • お茶は同じ茶葉で1杯、2杯と抽出して飲む飲み物です。2杯目は1杯目のおおよそ半分程度のカフェイン量になりますが、上記の計算では1杯目も2杯目も同じカフェイン量として計算しています。
  • カフェインの効果は人による差があります。ご自身の体調を御優先してください。

        カフェイン摂取から身体に効果が現れる時間 /

        カフェインは摂取後、30分〜2時間に大きな効果が出て、体内で半減するのは5〜6時間と言われています。
        そのため寝付きを気にする方は、就寝前5時間程度は高カフェインのものの摂取を控えた方が良いです。

        お茶に含まれているカフェインについて

        お茶にあるカフェインは? /

        緑茶や紅茶にもカフェインは存在します。お茶のカフェインは新芽の成長過程で使われるため、若い芽、特に一番茶と「ハイグレード」なお茶に多く含まれます。
        そしてお茶の葉が夏を越すと、カフェイン量が急激に減少します。

        新茶
        春の新茶の茶葉。若い芽ほどカフェインの含有が高くなっています。

        ほうじ茶は? /

        カフェインは熱により昇華をするため焙煎をして作るほうじ茶はカフェインが少ないと言われることがあります。
        たしかに焙煎によりカフェインが昇華をしますが、焙煎により水分も蒸発するため同じグラムあたりの体積(かさ)が増えて、カフェイン量が思ったよりも少なくならないことも。

        火入れほうじ茶


        ほうじ茶は一番茶以外の茶葉とくに茶樹にカフェインが少ない秋以降のお茶で作ることも多いので、焙煎による昇華よりも茶葉の摘み取りの時期による要因で煎茶よりカフェイン量が少ない場合が多くなります。
        またお茶は葉より茎のほうがカフェインが少ないため、 “秋以降に摘む、茎を使う、深く焙煎する”がカフェインの少ないほうじ茶となります。
        実際に文部科学省が公開している日本栄養成分表示表は、流通している複数の品を使った成分分析のデータですが、こちらでは煎茶とほうじ茶は同じカフェイン量になっています(20mg/100ml)

        カフェインの少ないお茶

        カフェインレス
        カフェインを取ると眠れなくなる、妊娠されている、小さなお子様がいるなど カフェインを控えたいときにおすすめのお茶を紹介します。
        麦茶・ドクダミ茶と「茶」がつく飲料はたくさんありますが、ここでは煎茶やほうじ茶、紅茶などの原料となるチャの樹からできる「茶」のみを取り扱います。

        || 寒茶 ||

        カフェインゼロ / ノンカフェイン / カフェインフリー 0mg/100ml

        リーフ茶葉 茶の樹が一年で一番カフェインを含んでいないのは冬時期です。
        特別な製法を使わず、自然のままにカフェインの少ない時期の茶葉をこの時期のお茶に合った作り方で作りました。
        こちらは奈良県大和高原の茶畑です。農薬と施肥を一切使わない自然栽培の茶園です。この時期の茶園は春とは違い濃い緑色の茶畑です。 茶の樹を枝ごと刈り取ります。

        冬の茶畑

        先程の春の新茶の茶葉と違い深い緑色の茶畑

        冬時期の茶葉は大きい葉っぱです。
        最初に薪木で炊いた大きな釜で蒸します。
        蒸したあと、枝から葉を取り外して天日で干します。 最後に仕上げの乾燥をして完了です。

        焚木


        そしてこちらのお茶は、ノンカフェイン=カフェイン含有量ゼロのお茶です。 通常、カフェインレスのお茶は茶葉を摘んだ後の製造でカフェインを除去するのですが こちらのお茶はカフェインレスのための特別な製法をしていません
        寒茶
        ティーフートでカフェイン含有量の検査にだして・・・びっくり! カフェインゼロでした

        無農薬・無施肥で育った茶の樹の、カフェインが最も少ない時期に、 昔ながらの製法で丁寧に作ったお茶です。
        お味は味わい深く、ハーブのような優しいあまみがあります。 そして飲むと身体が温まります。


        入れ方はどバッっと!
        カフェインは数回の検査全てで検査下限値0mg/100ml以下でしたが、 自然な製法で作っているため変化がある可能性もございます。ご了承ください。

         

        || 京番茶 ||

        6mg/100ml リーフ茶葉 / ドリップバッグ

        京都の人が愛する地元のお茶、京番茶。秋から冬にかけて摘んだ大きな葉を蒸して、薪で炊いた釜で炒ってつくります。薪からでる煙に燻されるため、スモーキーな燻製のような香りがするお茶ができます。
        味わいはさっぱり。最初は独特の香りにびっくりするかもしれませんが、飲むほどにクセになる味わいです。

        || ほうじ茶 ||

        10mg/100ml ティーバッグ

        京番茶や寒茶と同様に、寒い時期の茶葉を利用して作った低カフェインほうじです。




        || 紅茶 ||

        5mg/100ml ティーバッグ

        京番茶や寒茶と同様に、寒い時期の茶葉を利用して作った低カフェイン紅茶です。

         


         低カフェイン: 「日本食品標準成分表」で定義された茶種別のカフェイン量の半分以下のものとしています