茶畑便り 〜春の新茶前の様子〜

いよいよ4月、新年度がスタート。
今年の桜前線の北上は、例年より少し足早。
そして、桜の木々たちは若葉を芽吹き、気が付けば初夏の装いに・・・。

そんな「初夏」の風物詩として親しまれているのは「新茶」。
昔から日本人にとって馴染み深い飲み物です。

日本のお茶は、産地や作られるお茶の種類によって異なりますが、年間2~3回摘まれ、
その中でも、一年で最初に摘まれるものが「新茶」と呼ばれます。

桜前線と同じように、お茶も温かい九州から「新茶前線」として次第に北上します。
すでに九州・鹿児島などでは最盛期を迎え、日本茶最大の産地 静岡でも次第に新茶がスタートします。

ここでは新茶直前のお茶農家さんは、どんな作業がおこなわれているのかを簡単にご紹介します。

いま茶農家さんは、新茶に向けて追い込み作業中

お茶の樹は、昨年の秋以降、寒い冬の間にじっくりと休眠をして今年の「新茶」のために養分を蓄えます。
そして、春が近づくと少しずつ活動を再開、「新茶」に向けての準備を始めます。

でも、お茶はそんな自然の原理だけでは、決して美味しくなるのではありません。
やはり、お茶を育てるお茶農家さんが丹精込めた日頃の管理が大きく左右するのです。
それでは、新茶を目前に控えた農家さんの作業について触れてみたいと思います。

(1)新茶前のエネルギーチャージ「芽出し肥」

新茶は春に芽吹く新芽の中に含まれる有効成分を楽しむ飲み物です。
新茶を目前に控え、大切な新芽の生長をさらに促すための栄養成分含んだ「芽出し肥」という肥料を与えます。


美味しいお茶づくりには、適度なエネルギーチャージは、不可欠です

(2)「相棒」のトラブルは、お茶づくりの命取り、綿密な設備メンテナンス 

お茶の葉を刈る、葉を蒸す、乾燥させるなど、これらのお茶を作る作業では様々な機械を使います。
そして、これらの機械はお茶づくり名人たちにとっては、
美味しいお茶を作るための、大切な「相棒」でもあります。
だから、お茶の前には綿密な手入れを施します。
設定を調整したり、部品を交換したり・・・・、
まさにその様子は、「今年のお茶も頼むよ・・・」と、相棒との心の会話を楽しんでいるようにも見えます。

機械は美味しいお茶を作るための、大切な「相棒」

(3)茶畑の巡回

お茶の芽の成長は天候によって大きく左右されます。
晴れたり、雨が降ったり、気温が低かったり、高かったり。
年によってお茶摘みを始める時期も変わってきます。
だから、毎日茶畑を巡回して、お茶の樹たちのメッセージを受け止めながら、
お茶摘みをするタイミングを探っているのです。
そして、お茶の摘採の時期が近付けば近づくほど、お茶農家さんの緊張は、
高ぶります。
それは、新茶の大敵の一つである「遅霜」があるから・・・。
春先は、気温の変動がまだ激しく、朝晩の冷え込みもまだ厳しい状態。
近年は、異常気象で季節外れの寒波が到来するなど、
これまでの経験だけでは、予測できないことも度々です。
特に、この時期のお茶の芽はデリケート。
一度凍害や霜害にあうと当たってしまえば、新芽は枯死してしまいい、これまでの苦労は水の泡に・・・

ですから、毎朝毎晩、茶畑を巡回して霜対策の設備の稼働状況を確認して
甚大な被害にあわないよう、対策をしています。


霜よけ設備の一つ「防霜ファン」


稼働する「防霜ファン」


新茶前にもこのような様々な苦労があり、シーズンを迎えます。
新茶シーズンの様子は、またの機会にお伝えします。


【この記事を書いた人:こなん】 


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