新茶シーズン 茶畑便り 〜静岡県両河内〜



春は新茶のシーズンです。「夏も近づく八十八夜〜♪」と歌がありますが、
旧暦のお正月(立春 = 現在の2月3日)から88日目に新茶を摘むよ、という歌です。
2021年の88日目は5月1日。

日本列島は南北に長いので新茶を採る時期は、産地により違いますが
おおよそ4月〜5月頃が茶摘みシーズン!


とういことで、今回は新茶シーズン真っ只中の
静岡県両河内(りょうごうち)に行ってきました。


両河内は、静岡市清水区の興津川上流の地域です。
山間に小さな集落が点在し、山の斜面で茶の樹が育てられています。

静岡県の中部東、清水区の山側に両河内地区があります

両河内に入ると綺麗な水の川が見えてきます。
良い茶畑の近くには綺麗な地下水がありますが、この綺麗な水源が茶樹を育てているのですね。

川辺にはカモシカもよく出るとか


ティーフートで茶葉を使わせていただいている片平さんの茶畑に行きます。
標高450m、急斜面の茶畑を登ります。急勾配です。

山肌の緑色に開けたところが茶畑です。斜面の角度が....

いざ、茶畑の真ん中へ!

溝の深いスニーカーで行ったのですが茶畑の斜面を登るたび、ズルズルと何度も滑りました。
立っていられません.....最終的には両手をついて、四つん這いで畑の中腹へ

急勾配が伝わるでしょうか。命からがら(おおげさではなく)、茶畑の中腹へ
眼下をカメラでパシャリ

 

天気が良い日には富士山を眺められます
この日は曇っていたので、片平さんから富士山が見える日のお写真をいただきました

絶景かな!


茶の樹には柔らかい新芽がでていました。まさに葉の刈り時です。
新芽の部分だけを刈って、お茶にします。



茶葉は、平地ではコンバインのような乗用型の機械で葉を刈ります。
機械に乗って動かすので、たくさんの葉が取れます。

参考:常用型の機械での茶葉刈取り風景


しかし、急斜面の両河内では常用型の機械が使えません。
二人で茶刈り機を持って、畝ごとに葉を刈ります。
かなりの重労働・・・女性2人で刈ってらっしゃいます。脱帽!

山間地の茶摘みは大変です。


大きなバリカンのような機械で葉を刈り、後ろの袋に刈った葉が入る仕組みです。
画面左側のカットした畝と右側の刈る前の畝では、色が変わっているのが分かるでしょうか。


茶刈りをしていた片平さん。お茶を作って50年以上
「毎日お茶を作っているからどこも悪くないのよ」笑顔が素敵です。


綺麗な水と寒暖差のある気候の中で育つ山のお茶は、甘みや旨みに深みがでます。
さらに石が少し混じるこの地の土壌からは、両河内特有の深い香りある茶葉ができます。


摘んだ茶葉はすぐに工場に持って行き、蒸して「お茶」にします。

お茶作りの詳細はまた後日レポートします。


春の両河内からでした。
一年で一番忙しい時期に、ご協力いただいた片平さん、ありがとうございました。

【この記事を書いた人: こふゆ】



片平さんのお茶をカモミールと一緒に。両河内のお茶をお楽しみ下さい
Drip Tea 煎茶&カモミール と Drip Tea +plus 煎茶&カモミール+りんご・ライム